東豊線は清田・屯田方面へ延伸を!

毎度市長選で争点の一部となる市営地下鉄東豊線の清田延伸

実際は伸ばさないけど検討しますよって公約を掲げているだけである。

この繰り返しが現市政から2回ほど起きている。

 

その前の市政は東西線の車両新調を長々続けるという後々メンテナンスが面倒になりそうなものがあった。

貫通扉の有無、車内の明るさなど車両の違いが鮮明なので乗ってみれば分かるかもしれない。

 

東豊線延伸は鉄道のない清田区民にとって悲願の路線である。

現在の地下鉄は運転見合わせとなる頻度が年数回程度に減り市民の足として営業しており、その利便性はとても高いものとなっている。

それゆえ福住か大谷地でバスに乗換しないと不便な事情は実際にその地域に住んでみないと分からない。

 

都心にマンション建設が集中する背景に郊外の交通インフラの脆弱さが関係しているかもしれない。

 

(延伸したくない)市が公表した資料によると地下鉄を伸ばしても赤字と試算されている。鉄道を伸ばしたい市は都合の良いデータを持ち出し、伸ばしたくない市は逆のデータを持ち出す。

しかし沿線には大学や区役所、病院、さらに里塚方向へ行くと温水プール、大型商業施設などマイカー中心な国道風景があるものの集客にもってこいの施設が沢山ある。

特に車を持たなくなった若い世代が多いのも清田区の特徴であり、平均年齢も低い。

自動運転化はまだまだ非現実的な話であり、筆者はその技術が導入されたとしても普通の市民には割高なシステムになるだろうと予測する。

 

東西線新札幌駅周辺の再開発により乗客数が増加すると考えられる。

現時点での地下鉄新さっぽろ駅の利用者数は麻生駅を超え、郊外駅としては1番多くなった。ホームが広くエスカレーターも完備されているので利便性については申し分ないが車両が7両であるためすぐに一杯になるだろう。

大谷地から乗車する清田区民も多くさらなる混雑が予想されている。

 

東西線を利用せざる得ない乗客を東豊線に乗ってもらうことで人の分散化ができる。

車両は新幹線開業に合わせて増車するのが望ましい。

区民はバスで余計にかかる130円がなくなり、運賃は片道80円ほど安くなるだろう。

 

結論としてマイカー持ってない人、免許返納を勧められている人、健康な人が定時で目的地へ向かえる地下鉄の延伸こそが最善の選択肢であり、北海道新幹線幌延伸の相乗効果を引っ張り出すことが出来る。

 

市営交通は儲かって当然の考えを変えない限り地下鉄の延伸はないかもしれない。

冬の事情など考えれば札幌の冬も馬鹿にならない。国道36号線は混雑道路であり冬はさらに酷道化する。空港連絡バスが出ているが遅れることは珍しくない。

 

一方、市は栄町から先、丘珠空港に地下鉄乗り入れを模索している。栄町を出てすぐ右に曲がる経路だ。つどーむあたりに駅とターミナルを移転させるのかもしれない。

 

丘珠空港に関しては先述の通り、騒音対策をしない限り市民とのズレは溝を深めるばかりになる。香港の啓徳空港移転を見習ってほしい。無理ならば飛行場もろとも新千歳空港に統合するのがよい。

 

東豊線の北方向は道路に沿って北西方向、百合が原公園へ伸ばすのが望ましい。

途中の国道と交差する点で終点もありだし、せっかくなら屯田まで伸ばすと集客がより多くなる。